☆☆☆

赤く腫らした眼で楽屋に戻る。


___畠山さんはもういなかった。


死んだように首をもたげ、座布団に座る。


そのとき、スマホがぴろん、と鳴った。


【こんにちゎ!ももたんでーす(´∀`*)


あのぉ、事務所辞めさせられたって本当ですかぁ?ゎら


ドンマイですね~p(*^-^*)q がんばっ♪】


そのメールをみて、私は自嘲ぎみに笑った。


きっとももたんは、画面の奥で、ほくそ笑んでいるのだろう。