言葉が止められなくて、溢れて、溢れて。


佐伯さんの姿が淡く歪んだ。


「...泣いても無駄よ。貴女は許されない罪を犯したの。


貴女とはもう、契約解除。さようなら」


陽炎のようにゆらいでいる佐伯さん。


その人が、私からどんどん遠ざかっていく。


許されない罪って......。


私はなにもしていないのに?