ハァ……ハァ……!!

私は、全力疾走で走った。

ずっと……会いたいと思ってた君に、やっと会える……!

こんな、嬉しいことなんてない!

私は、目からこぼれる涙を必死に拭き走った。

まだ、泣くときじゃない……!

「ハァ……!やっと……会えた……!」

そこには、背の高い男の人がたっていた。

後ろ姿だけど、見間違えるものか……!

ずっと、会いたかった大好きな人を……!

「久しぶりだな……!如月!」

私は、嬉しさの涙がこぼれた。

もう、手放さない……!

これから一緒に……、側にいられることに私は嬉しかっ

た。

「おかえりなさい!奏多くん!」

それは、2人だけしか知らない"歌声"に引き合わされた

恋の物語。