物語には“始まり”があれば必ず“終わり”も訪れる。

そんなこと、分かってた。

分かってたけど・・・。

私は、グッと泣くのを堪えた。

「えー!?森村アメリカに行くの!?すげー!」

「すごくはないよ。ただ、親の都合でね。」

やめて・・・。

その話をしないで!

私は、唇を噛み締めた。

すると、奏多くんは私の所に来た。