「落ち込まないで!奏多君が、全部悪い訳じゃないんだ

よ!私が、弱かったせいで奏多君を巻き込んでしまっただ

けで・・・!でも、これだけは言っとく、私は奏多君に助

けられたの!まだ、会ったばかりだけど私にとってすごく

楽しい毎日だった!」

私は、ソッと掴んだ手を離した。

すると、奏多君は離そうとしたその手を掴み手を握った。

「ありがとう・・・。俺も、如月に会えてすごくうれしか

った。俺、転校してばっかで今までこんな仲の良い友だち

できたことなかったからその・・・なんていうか・・・感

謝の気持ちでいっぱいだ!」

ドキンッ

奏多君のその笑顔に私は、胸が高鳴った。