そうだ!!
由実(ユミ)ちゃんに頼もう!!

由実ちゃんは今年ハタチになる大学生の私のお姉さん。

困った時の由実ちゃん。
クチはあまりよろしくないけど、小さい頃から頼りがいのあるお姉さん。


コンコン。
私は自分の部屋を出て、隣の部屋のドアをノックする。

「なに?あんたに貸すお金は持ってないよ」

むむっ!
ドアの向こうから愛想のない声が返ってきたぞ。


ドアを開けると、由実ちゃんはベッドに寝転がってスマホをいじってた。

「違うよ~。入学祝いで今お金持ちだもん」

「じゃあなに?真央(マオ)がドアノックする時はいっつも頼みごとすることわかってんだからね」

「そんなことないよ~。ウソ。ホントはそんなことあるんだよね~。へへ」

由実ちゃんはスマホを枕元に置くと「よいしょ」って言いながら、体を起こしてベッドの下に座った。

「おじゃましま~す」

由実ちゃんの斜め前に正座する。