その時、空気を震わす笑い声が響いた。



「あははは!なに?この子、冷酷無慈悲でドSの優人を本気で怯えさせたの?
すごくねーか?なぁ、お前、すげーな!!」



いつの間に距離を縮めたのか、真横に立った楓馬が、ポンポンと私の頭に手を置いた。



150センチの私と、180センチの楓馬。



その身長差は30センチ。



まるで空を見上げるみたいに顔を上げると、そこには鼻筋の通ったキレイな横顔があって、彼は目だけをこっちに向けながら、口を横に広げてにこって笑った。