最初に反応したのは竜也だった。 「この子、ヤバイよ。触れちゃいけない子だよ」 じりじりと後退りする竜也に、優人が「うん、うん」と頷いた。 「何も見なかったことにして、そっとしとこう。帰ろう、竜也、楓馬」 ずれた眼鏡を指先でクイッと持ち上げて、優人が言った。 そんなメガネ男子の定番の萌え仕草に、全身が熱くなる。 目を爛々と輝かせて優人を見る私に、怯える優人と竜也。 ただでさえ色白の優人の顔が、紙のように白くなる。