その三




笹原楓馬(ささはらふうま)



何故か、いつもジャージ姿。



ぴょこんと跳ねた寝癖を掻きながら、怠そうにあくびをする。



気怠げに振り撒くセクシーに、何度ノックアウトを食らったことから。



腕まくりしたジャージから見える腕。



その皮膚に浮き出た血管を、一本一本、大切に指でなぞって、その感触を確かめたい。



彼こそが唯一無二、セクシーの帝王。