雪が激しくなっていく。
次第に風まで吹き出した。
寒さがより際立ち、冷たい両の手のひらをこすり合わせた。
息も吹きかけて、温める。
吐いた息は、白く染まっていた。
『嫌な天気だな』
『事故起こさないように気をつけてね』
わたしは、お父さんとお母さんの会話を気にせず、うしろの座席で真っ白な雪景色を眺めていた。
ここまですごい吹雪、初めて見た。
わたしの住んでるところじゃ、めったに雪は降らないから。
怖い、というよりも、ただただ圧倒されていた。
ふと、ゴオオオオ、という重厚な音がかすかに耳に届いた。
この音、何……?
どこから聞こえてくるの?



