「明日とか未来とか考えるより、“今”環くんのそばにいたい」 明日はどうなるかわからない。 だったら、“今”を精一杯生きよう。 意味も理由も、生き方も、探しながら。 そうやって、今日を描いていこうよ。 瞬間、ふわり、と環くんの震える腕がわたしを抱きしめた。 環くんの匂いが、鼻をかすめる。 「環くん?」 「俺も、」 耳のすぐそばで、環くんにささやかれる。 「俺も、莉子ちゃんのことが好きだよ」 え……? 今、なんて? 信じられなくて、目を見開く。