どんな君でも、愛おしくてたまらない。





……重ねたって、意味ないのに。



“あのときの少年”は、わたしより年上。


皆瀬くんじゃ、ない。



そんなこと、わかってる。

けど。



泣いているんじゃないかってくらい脆そうな姿まで、似ているから。


どうしても、重ねてしまう。


記憶の中の“あのときの少年”と、同じ教室にいる皆瀬くんを。



初恋の甘さと共に。