どんな君でも、愛おしくてたまらない。





ほどけた糸を、結び直しに行こう。




「じゅ、授業はどうするの!?」


「ごめん、サボる」


「サボっちゃダメでしょ!」



依世ちゃんが学級委員として、食い気味に注意する。



そ、そうだよね。


学生の本分は勉強だ。


依世ちゃんが怒るのも無理はない。




「……っていうのは、学級委員としての言い分」



反抗するわけにもいかず黙り込むわたしとは対照的に、依世ちゃんは舌を出してにっこり笑った。


直後、トン、と背中を押される。



「それでこれは、咲間依世としての行動」




振り向くと、依世ちゃんは「頑張れ」と握りこぶしをかかげた。