進むべき道に霧がかかって、方向を見失っている。 道しるべは、どこにもない。 どこを目指せばいいんだろう。 誰か、教えて。 「でも、」 依世ちゃんは温かな声色で、言った。 「まだ、好きなんでしょう?」 「……うん、好き」 ストン、と自然に恋心が落ちてきた。 そうだ。 わたしは、環くんのことが大好き。 それが、全てだ。 わたしは何をためらっていたんだろう。 恋をし続けてる限り、頑張る理由がある。