診察結果は、異常なし。
「ありがとうございました」
わたしは葉上先生に一礼して、診察室をあとにした。
病院を去り、バスに乗った。
家で昼食を摂ってから学校に行くつもりなので、家を目指した。
家に到着したのは、正午ごろだった。
「ただいま」
「莉子ちゃん、おかえり」
家に入ると、かっぽう着をまとったおばあちゃんが出迎えてくれた。
「ちょうどお昼ご飯できたけど、食べるかい?」
「うん、食べる」
居間のちゃぶ台には、混ぜご飯と漬物、お味噌汁とコロッケが。
湯気が立っている美味しそうなメニューに、お腹がぐうーと鳴る。