どんな君でも、愛おしくてたまらない。







その日はもう、病院行きのバスはなかった。


そのため、翌日の午前に病院に行くことにした。


学校は、午後から行く予定だ。









そして、翌日。




わたしはバス停から、十分遅れて来た病院行きのバスに乗った。


座席に座り、遠くに見える学校を展望した。



バスが動き出し、学校が見えなくなる。




昨日は、クラスメイトと少し打ち解けられたり、環くんに名前を呼ばれたり、嬉しいことがたくさんあった。



だけど、今日会ったら、また環くんは離れていっちゃうのかな。


昨日の優しさをなかったことにされちゃうのかな。




「……やだな」