どんな君でも、愛おしくてたまらない。







昼休み。



依世ちゃんとお昼ご飯を食べたあと。


わたしは、職員室に向かっていた。




「失礼します」


職員室に入り、冬木先生の元へ行く。



今日はわたしが日直の担当。


そのため、日直の仕事として、午後の総合の授業で使用するノートとプリントを受け取りに来たのだ。



「はい、じゃあこれお願いね」


「わかりました」


「あ、あと」


「はい?」



クラス全員分のノートとプリントを持って出て行こうとしたら、冬木先生に引き止められた。



「そのノートとプリントを教室に持っていったあとでいいから、保健医の琴平先生にこの紙を渡してきてくれないかしら?」


「はい、わかりました」



冬木先生の頼みを快く引き受ける。


冬木先生から、『保健だより』と記された一枚の紙を手渡された。