モヤモヤしたわだかまりを気にしながら、「いただきます」と朝ご飯を食べ始めた。



なんとなくテレビを見ると、朝の情報番組でのニュースで、とある政治家の話が放送されていた。


あの政治家の人、どことなく環くんに似てるような。


って、ニュースでも環くんを思い出しちゃうってどういうこと!?



わたし、重症だ……。


またため息をつきかけたが、ハッとして口をつぐんだ。




「莉子ちゃん、元気ないみたいだけど、何かあったのかい?」



おばあちゃんが心配そうに問いかける。


おじいちゃんも新聞越しに、わたしを見ていた。



「じ、実は、昨日失敗しちゃったことがあって……」



途中で一度、引き返そうと思ったけれど、友達でいていいか返事を聞くのは怖くて。


結局、逃げたまま。



わたしってダメだな。