翌朝。



目覚まし時計に起こされて、上半身を起こす。


昨日の告白を思い出して、朝一番にため息を吐いた。




……昨日は、逃げるつもり、なかったんだけどな。



不意に眺めた窓の外は、どしゃ降りの雨。


天気まで最悪だと、よりいっそう憂鬱な気分になる。



「はあ……」



二度目のため息で、今日の分の幸せが失われてしまった。





制服に着替えて、朝ご飯のいい匂いが漂う居間へ移動した。



「おはよう、莉子ちゃん」


「おはよう、おばあちゃん、おじいちゃん」



おばあちゃんとおじいちゃんに挨拶をしながら、ちゃぶ台の前に座る。