めんどくさいので意識を失う程度にシメておいた。
「はあ…まったく。そんな危ないもの向けちゃダメでしょ??」
後ろからもナイフを突きつけられてたみたいだ。
「お前らコイツらとグルなの?」
るいとかいは、いつのまにか紐を手解きやつらがもっていたものなのかナイフをアタシに向けていた。
「グルじゃねぇーけど…お前は誰だ…!」
とかいが初めてしゃべった。
「…アタシ??羅兎姫って言ったらわかるかな??」
というと、るいとかいは目を見開いてアタシを見た。
「いきる伝説…」
確かにそんなことも言われてるけどアタシはただ、羅兎族に生まれただけで…努力なんてしてない。
それに普通のいえに生まれたかった。
今でもそう思っている。

