夕食と入浴を済ませてベッドにもぐると、すぐに眩しいほどの日光が顔を照らした。
ゆっくり目を開けたけど、すぐに閉じてその上に腕をのせた。だけどそのまま二度寝はできず、少しずつ目を開けて辺りの眩しさに慣れた。
眩しいと感じなくなった頃に携帯を確認すると、時間は11:57と表示された。
もう半日は終わってしまっているに等しいと理解すると、無意識にため息が漏れた。
メールを受信してある知らせはなく、それだけが喜べることだった。綾美からメールがきていたら、怒らせているに違いないからだ。
ベッドの上に正座を崩した形で座り、枕の上に固めてあるタオルケットに顔をうずめた。タオルケットが柔らかくて気持ちいい。
タオルケットって最高だなと思っていると、両手で包むようにして持っていた携帯が振動しながらメールを受信したことを知らせる音楽を鳴らした。
体を起こしてメールを確認すると、綾美からのお誘いメールだった。
本文は『Hello!! 暇? あたしは暇』という昨日より少し長いものだった。
昨日よりハイテンションな綾美のお誘いメールに、昨日と全く同じ内容を返す。
それに返ってくる綾美の言葉は、昨日と同じ、最後に音符マークのついた『Welcome』だった。
『今?』と確認すれば、すぐに『Harry Up』と返ってきた。後ろに半角の感嘆符が2つついている。
それに『了解。少々お待ち』と返すと、やっとタオルケットと別れ、タンスを開けた。



