5時間目、6時間目の授業を終え、家に帰ってまた朝がきて。新たな1日、授業も半日分が終わって昼休み。
綾美との話もほどほどに、お弁当を食べ終えると早めに散歩を始めた。
教室を出てすぐのところに何人か話をしている生徒がいたけど、その中に芹沢くんや大野くんはいなかった。
今日は会えるだろうか。
それより、1日話さなかったけど忘れられていないだろうか。
芹沢くんは、他人どころか自分にすら興味がなさそうだから、それが一番心配だ。せっかく少し話すようになったのに、忘れられてしまってはお話にならない。
名前くらい言っておけばよかったかな、でもタイミングがなかったか、などと考えながら歩いていると、芹沢くんと初めて話した場所に着いた。
本当にいつきても人がいない。大きめの窓から射し込む光が、なんとなく寂しさを感じさせる。空も中途半端に曇ってるから、それもあるのだろうか。決して晴れてはいないけど、とても曇ってるという感じでもない。
はっきりしない天気だなと思いながら時計を確認すると、昼休みが始まってから15分ほどしか経っていなかった。あと30分は残っている。しばらくの間ここで待ってみようと思い、柱にもたれた。



