ワイシャツにグレーのブレザー、グレーとピンクで斜めの縞模様になった大きめのリボン。グレー地に、白と黒のラインが入ってチェック柄になったプリーツスカート。

これらが、今日から私の着る高校の制服だ。


部屋の角にある全身鏡で、それらに身を包んだ自分の姿を確認する。さすがに少し前まで着ていた紺色の制服の方がしっくりくるけど、グレーの制服というのも新鮮で、少し気分が上がった。

「よしっ」

あとは軽く髪の毛をとかすだけだ。

私は、ヘアゴムやヘアピン、ヘアブラシなどを放り込んだかごからヘアブラシを取り、鏡の前で髪の毛全体をといた。


髪の長さは肩につくか つかないかくらいで、形は前髪なしのセンター分け。

特に凝った髪型をするわけでもないし、そのまま伸ばしておいて大丈夫だから、めんどくさがりな私にはぴったりな髪型なのだ。


髪の毛がある程度さらさらになったところで何度か手ぐしを通し、制服全体を払った。

ベッド側の壁にある時計を確認すれば、家を出るのにちょうどいい時間だった。


私は「完璧じゃん」と呟き、ヘアブラシをかごに戻して部屋を出た。