黄色いニットにジーンズ、ポニーテールには白いリボンという無難な格好に着替えると、私は半強制的に瞬を連れて買い物に行ってきた。両手に持った大きな袋と共にリビングに入りそれらをソファに置くと、自然にふうと息が漏れた。

「これだけあれば、明日は奏も飛び切りハッピーなバースデーだね」

「たぶんだけど、俺の中で一番数の多い買い物だった」

「大丈夫。私もおんなじこと思ってたから」

2人でこぼした苦笑のあと、空気を変えるように私は手を叩いた。

「よしっ、始めるよ? お友達のお誕生日お祝いお計画」

「お計画」

小ばかにしたように繰り返した瞬にうるさいと返し、袋の中を覗いた。カラフルなパーティモールや折り紙、カラーペンなどを中心にかなりの量が入っている。100円ショップで、飾りになりそうなものは片っ端から買ってきた。瞬に持ってもらった袋には、たくさんのお菓子が入っている。それらはショッピングモールにあった安いお菓子屋さんで買ったものだ。