先生方の嫌がらせによって再び始まった小嶋との戦いから一時的に解放された土曜日である今日、私はかろうじて午前中と言える時間に目を覚ますと、すぐに布団たちに別れを告げた。

少しの間タンスの中を眺め、瞬と丘へ出掛けた日の服装に着替えた。


ドレッサーの鏡に映る、まだ少し眠気の残る自分の顔。私はそれから目を逸らして髪をとき始めた。髪の長さは入学当時からかなり伸びたのに、ヘアブラシを取るために手を伸ばしたかごは、あの頃と変わらず いろいろなものが雑に放り込まれている。

しばらく といて髪全体の絡まりが解けると、私はすべての髪を少し高い位置で1つにまとめた。簡単に仕上がりを確認し、ヘアゴムやらヘアブラシやらが放り込まれているのとは違うかごを覗く。それにはいろいろな色や素材のリボンが入っている。

薄い素材の白とピンクで迷い、最終的に白のリボンをポニーテールに結んだ。