フロアーに静けさが漂う。



時々、"ピコンピコン"と聴こえて来る心電図の音だけが、まだ神埼侑が生きているという証を示していた。



友「私は…縁談の時から、侑さんに言われてました。"君を愛すどころか、好きになる事もない"と…。百合亜さんが好きだと。でも私は…そんな一途な侑さんを好きになりました。そして侑さんも、いつか私を見てくれると信じてた…っ…」



俯きながらそう言う友愛さんとはまた逆に、百合亜の顔が上がりだした。



異様な空気が渦巻き出した…。