百合亜の瞳に、寂しさはまだ拭い切れていない。



でも、さっきよりはいい顔をしていた。



太「気にするなよ。
それより、何、飲む?」



俺がメニューを差し出すと、百合亜は「んー…っ」と、首を傾げながら、ドリンクメニューの欄を丁寧に見ていた。



その顔に、俺は何故か胸に熱いモノが込み上げた。



…笑顔を見せてくれよ。



お前の本当の笑顔を俺だけに…。



百「私、コーラ」



太「コーラだけでいい?」



百「じゃあ…唐揚げ定食も」



…え゛!?;;


そっち、すか…!;;



ケーキとかの、意味だったんだけど…。