ジャンジャラと煩い店内を迷わず一直線に歩く太一。
太「これやるか」
太一が立ち止まったのは、パンチ力を調べるゲーム。
…くだらねぇ;;
太「見本見せてやる」
足元に鞄を置き、ズボンのポケットから小銭を取り出し、グローブを装着する太一。
私は無言で見ていた。
太「…とりゃ…っ!!」
百「…ぷっ」
ーーバキッ
私が太一の声に噴き出した瞬間、的を力強く殴った太一。
太「50キロかあ…。鈍ったな」
百「やらせて!」
グローブを外し、右腕を擦っている太一の腕を掴み、私は目をキラキラ…いや、ギラギラとさせた。