侑「百合亜゛〜;;」



たっくんが呆れた声で私を呼ぶ。



私は机につっぷした。



…普通の女の子に、産まれたかった。



ずっと、ずっと…──

百「ひゃあ…っ!;;」



侑「強制連行!」



百「ヤダーァ゛!!;;」



"たっくんと一緒にいたかった"
と、人が思った瞬間、たっくんに私は抱き抱えられた。



教室が騒がしくなる。



…どこ連れて行く気だ;;



百「たっくん、階段は走るなーっ!;;」



侑「大丈夫だ、落ちん」



階段を二段飛ばしで走るたっくんに、私は顔面蒼白。



たっくんは気にせずに降りて行き、校門に置かれたバイクの所まで行き、後ろに跨がせた。