百「…で、今日はどうしたの?」



情事が終わり、私はテーブルに置かれた赤縁の眼鏡を掛けながら、ベッドから起き上がった…。



私たちにはルールがある。



それは、"余韻"を残さない事…。



余韻を楽しめば、ますます私たちは離れられなくなるから…。



侑「組長から朝っぱらから電話が来て、頼まれた事があってさ…」



侑は私から目を背けて、穿いていた黒のスキニーを穿き直して、シャツを着ている。



百「"頼まれた事"…?」



ここで視線が絡まった。



でも、どちらからともなく目を逸らした。



また、愛し合いたくなる…。