そんな太一の父親を、私の父親が止めた。



合「もう、良いだろう」



一「じゃあ、認めるんだな?
太一も百合亜も、傷付けるなら、俺は力ずくでも、お前の組を潰す」



アンソニーを掴んだままの太一の父親は、私の父親を睨み上げる。



父親は怯んでは居ないものの、曖昧な顔。



?「親父!」



そんな時、太一たちの居る方から、聞き覚えのある声が聞こえた。



3人で振り返ると、そこには、兄貴の留季吾ールキアーが居た。



小走りで近付いて来て、父親の肩を掴む。