私がアンソニーに跨がり、殴ろうとした瞬間、長い足が、見えた。 一「寝坊したら、お前は俺の義娘に何してんだ──ッ!!」 太一の父親だった。 一「百合亜、大丈夫かっ!? 頬、切られてるし、寝坊して悪かったなー…」 百「や、あの…その…;;」 太一の父親は、私を抱き締めて、殴られていた切れた頬を撫でて来た。 けど、すぐに立ち上がると、私に「下がれ」と低い声で告げた。