看「野々山さーん、わかりますかー?」 太一の肩を叩きながら声をかける看護師さん。 太一は頷きながら、目を開けた。 看「良かったわね!」 看護師さんは振り返りながら、笑顔をくれた。 百「は、い…っ…、ありがとう…ございます…っ…」 止めどなく溢れ出す嬉し涙。 私は「先生呼んで来るわね!」と、病室を出る看護師さんに頭を下げた。