─3時間後─ 手術が終わった。 結果は腸破裂だったものの、命に別状はなく、あとは太一の生命力を信じるだけとなった。 私は学校もサボって、ずっとずっと太一の傍に居た。 太一が私の傍に居てくれたように、私も太一の傍に居てあげたい。 太一が起きた時に、太一が寂しさを感じないように。 「早く起きてね…」 私は太一の汗を拭く時、着替えをさせる時、窓を開ける些細な時も声をかけ続けてみせた。