でも幸せの始まりは、 不幸に似ていたよ…。 ─公園─ 太一たちのたまり場の公園。 何となくついて来た。 ううん…本当は太一と離れたくなかっただけ。 太「百合亜、これ被って一緒に走らねぇ?」 百「…え…?」 太一に渡された黒いヘルメット。 "Yuria"と、私の名前が書いてある。 …名前入りなんて、いつの間に用意してくれてたの? 喜びの声が驚きに邪魔されて声にならない。