侑が棚の引き出しからボールペンと印鑑を取り出した。 侑「先ずは見とけよ…」 そう言って、婚姻届にサインをし始めた侑。 力強く綺麗に書かれた"神埼侑"の文字… 私の心臓は先走るように暴れ出し、目尻に涙が溜まり始めた。 百「たす、く…?」 侑「はっ?泣くの早いし!;;」 侑は私の掠れ声に、呆れながら振り返って来た。 そして、私の右手にボールペンを握らせた。