百「──侑っ!!」 処置室から出て来た神埼侑に駆け寄る百合亜。 神埼侑の顔や体には、ガーゼが貼られ、包帯に覆われていた。 点滴や心電図の管もあり、百合亜は神埼侑に直接、触れる事は出来ない。 百「侑…百合亜だよ。助かったんだよ?ずっと…ずっと一緒にいよう…?」 返答はない。 でも、百合亜の涙が頬を伝い、神埼侑の指先に落ちた時、微かに動いた。