その言葉に場はピン、と糸を張り詰めたような緊張感が漂う。
私は体の震えを必死に押さえ込もうとしていた。
「『人狼族と人間族の契約。一、人間は人狼を害してはならない。一、人狼は人間を害してはならない。一、もし生きて行くことが困難な状況に陥った時、人狼は人間を喰らう。』今の状況は人を喰らうことが認められている。みのり、お前にも綾辻にも、それから俺にも。生きなければならない理由がある。」
「蓮さん…」
多分蓮さんは私の震えー人を殺すという恐怖に気づいているんだろう。
そう、私には生きなければならない理由がある。ここでのうのうと殺されるわけにはいかない。
「みのりちゃん。わたしの家の家訓知ってる?」
「綾辻家の家訓…ですか?すいません、わかりません」
「『我ら、人狼になることなかれ』よ。何かあったらわたしが守るから」
「それはっ!」
ーそれはまるで綾辻さんが私の代わりに死ぬとでも言っているようで。
セイフクのスカートをぎゅっと握りしめる。
これは元々は村の外の住民であった祖母にもらったものだ。
「若いもんは、大人を頼りなさいな」
なんでも自分でやろうとする私に祖母はそう言った。
「蓮さん、綾辻さん。私は、あなたたちを頼りにしています。」
そう言って頭を下げる。
「当たり前だ。我々は」
「我々は、誇り高き人狼族なのだから」
「綾辻っ、俺のセリフに被せるな!」
「ふふ、早い者勝ちよ。」
全員で生き残りたい。そう強く願った。
私は体の震えを必死に押さえ込もうとしていた。
「『人狼族と人間族の契約。一、人間は人狼を害してはならない。一、人狼は人間を害してはならない。一、もし生きて行くことが困難な状況に陥った時、人狼は人間を喰らう。』今の状況は人を喰らうことが認められている。みのり、お前にも綾辻にも、それから俺にも。生きなければならない理由がある。」
「蓮さん…」
多分蓮さんは私の震えー人を殺すという恐怖に気づいているんだろう。
そう、私には生きなければならない理由がある。ここでのうのうと殺されるわけにはいかない。
「みのりちゃん。わたしの家の家訓知ってる?」
「綾辻家の家訓…ですか?すいません、わかりません」
「『我ら、人狼になることなかれ』よ。何かあったらわたしが守るから」
「それはっ!」
ーそれはまるで綾辻さんが私の代わりに死ぬとでも言っているようで。
セイフクのスカートをぎゅっと握りしめる。
これは元々は村の外の住民であった祖母にもらったものだ。
「若いもんは、大人を頼りなさいな」
なんでも自分でやろうとする私に祖母はそう言った。
「蓮さん、綾辻さん。私は、あなたたちを頼りにしています。」
そう言って頭を下げる。
「当たり前だ。我々は」
「我々は、誇り高き人狼族なのだから」
「綾辻っ、俺のセリフに被せるな!」
「ふふ、早い者勝ちよ。」
全員で生き残りたい。そう強く願った。



