「さて、無事に私たちは死なずに済んだところで。あれ、どうしました?食べなくていいんですか?」
「いらない。」
「覚醒した人狼は生肉食べないと死にますよ?人間と同じように、これは食事です。今までも食べてきたでしょう?ただ肉が変わっただけです。」
「まだ覚醒してないもん。人狼の姿になったことなんてないもん。だから、食べなくても平気だもん。それに…。」

私は麗亜の大事な人を殺した。

何の罪もない彼女を。

あいつと違ってただのヒトだったのに。

「気に病まないほうがいいですよ。この村はもう今までと同じとはいかないんですから。こんなこと、どちらかが滅びるまでずっと続きます。悲しいことにね。」
「そうよぉ、諦めたほうがいいわぁー。」
「っ!あなたは…。」