実咲乃が、ととと、と近寄ってきた。


そして、あたしに自慢するように目を見せてくる。


「見てっ、綺麗なブルーでしょっ!」


確かに、今までのブルーとは段違いに美しい。


「うん。綺麗。新色?」


「そうなのよー。知らないメーカーのやつなんだけれど......あまりにも綺麗で。」


「えっ、知らないメーカー?それ、大丈夫なの?」


目が腫れたりしないのか、とても心配だ。