「だから俺も、自分の好みの顔、みんなからの人気で彼女を探すようになってたけど……」
八雲の視線が、あたしに落とされる。
八雲に見つめられる度、どうしてこんなに……。
"好き"が溢れるんだろう。
「出会っちまったからな……運命の女の子に」
八雲が、あたしの頬を手の甲でスルリと撫でる。
それに、あたしの運命の男の子もこの人だと思った。
「俺が落とされたのは、これが初めて。だから泪はどんな女の子よりもすげー女の子ってことだな」
「あははっ、なーにそれ」
まったく……調子いいんだから、あたしの彼氏様は。
でもとりあえず、あたしは八雲にとってすげー女の子らしい。
だから、喜んでおくことにする。
「おー、いい笑顔」
「八雲のおかげかなぁ〜」
笑いながら八雲と繋いだ手をブンブンと振る。
すると、その手をグイッと引き寄せられた。
「そこは言い切れよ、俺のおかげだって。そんで、好きだよ八雲、ハートマークで頼む」
「……はぁ、帰ったら初恋マカロン読もうっと!」
「コラッ、無視すんなよ!!」
あぁ、こんなふざけ合いが楽しい。
あたしにとっては、八雲が最初のお友達で、恋人。
きみしか知らない。


