「……何、ポカーンとしてんの?」
固まってるあたしを八雲が不思議そうに見る。
いや、ポカーンってなるでしょ。
八雲って、ふざけてるように見えて、こういう大事なことは必ず伝えてくれるんだって。
だから、驚きと嬉しさにどうしていいか分からなくなるんだ。
「八雲のせいだし……そんなふうに、好きって言われるの……慣れてないっていうか……。いつもお笑いみたいになっちゃうし」
「……あのなぁ、泪はもっと俺の彼女って自覚もて」
「え??」
「俺が泪のことどんだけ好きか知らねーだろ。本当は、こうして近づくだけで心臓バクバクすんの」
八雲が、あたしの左手をとって八雲の胸に当てる。
「あっ……」
すると、てのひらから感じる忙しない八雲の鼓動。
あぁ、本当だ……八雲も、あたしにドキドキしてくれてる。


