家に帰って、ご飯とお風呂を終えたあたしは、ポスンッとベッドにうつ伏せになった。
時刻は20時、そういえば、スマホ見てないな。
別に見たところで、あたしに連絡してくる友達なんていないんだけどさ。
そう思いながらも、ついスマホを見ちゃうのは、少しでも誰かと繋がってたいなんて思うからかも。
そんなことを考えながら制服のポケットに入れたスマートフォンを探す。
「んー、と……あった!!って、あれ??」
なにこの、見覚えない黒のスマートフォン。
あたしのは、可愛いピンクのスマホなんですけど。
「やだ、まさか……」
まさかまさか、あのチャラ男とぶつかった時!?
ってことは、難波くんがあたしのスマホを持ってるってこと?
「う、嘘でしょ……」
なにこの、絶望的な状況。
また、あのチャラ男に会わなきゃいけないの?
いやさ、別に難波くんが嫌いとかじゃないけど、なんな面倒事に巻き込まれそうなんだもん。


