『なら、次会えたら、時間忘れるくらいたくさん話そーぜ』


「うんっ、八雲の耳がタコになるまで話してあげる!」


『おーおー、今回は許してやるよ』



子供をなだめるみたいな言い方。

それに、なんだか甘えたくなるのは、きっときみにだけなんだろう。


「やった!さっすが八雲さまさま」


『もっと褒めろー、何も出ないけどな!』


そんなくだらない会話で笑い合う。

今日は、会えなかった寂しさを埋めるように、離れてる距離を縮めるように、たくさん話をした。


好きなアーティストは誰だーとか。

八雲が、バイトをしていたこととか。

話せば話すほど驚きと発見が多くて、あたしはまたきみを
知りたいって欲求にかられる。



あの日、携帯を取り間違えてから始まったあたし達のやりとり。

それは、まるで運命だったみたいに、あたしはきみに惹かれてる。

こんなの変だって、何度も思うのに、ハッキリと分かるんだ。

君のことが大好きなんだって。