「うーん……」


だったら、昼間じゃなきゃいいんだよね。

それなら、朝……いや、放課後とか??



『なんだよ、都合悪いの?』


「いや、そういうわけじゃないんだ。会うならいつかなって、考えてて……」



あたしが、眠ってしまわずに八雲に会える時間。

せめて、この強い眠気の周期さえ終わっちゃえば、絶対じゃないけど、いつも通り過ごせるのに……。



『なぁ、クラスには来れねーの?』


「えーと……」


『昨日も聞いたけどさ、本当は、体調良くないじゃないか?今日だって、保健室で寝てたし』


「いや、大丈夫!だけど、待ち合わせは……んー、じゃあ朝!朝、下駄箱に入れてお……」


『また下駄箱かよ!?』


だって、直接会ったら女子からの視線がぁぁ〜。

本当に、女の子の嫉妬は怖いんだからね!?

本当に、当人は無自覚というか……腹たってきた!



「下駄箱に何か不満でもあるの!?」



下駄箱でも、かなりリスキーなんだから!

あたしの下駄箱を八雲が開けた時のみんなの視線……。

想像するだけでブルッと体が震える。