「うんうん、サボりに決まってんじゃん!!」
『自信満々に言うなよ……って、雪人に聞いたぞ、泪って体調悪くて休んでたんだろ?』
「え、あぁ……まぁ……」
『何だ、煮え切らない言い方だな……違うのか?』
雪人って、紫藤くんのことだ。
そういえば、紫藤くんはあたしのこと知っててくれたんだよね。
『え、なに……すげー重い病気とかじゃないよな??』
「いや!全然、そういうんじゃないって!」
勝手に深刻そうにしてる八雲に慌てて弁解する。
だって、あたしの病気なんて……。
ただ寝ちゃうだけの、周りからしたら怠けてるにしか見えない病気だよ?
命が危ないとか、余命があるとか……。
いっそ、その方がみんなにも冷たい目で見られずに澄んだのかも。
『ビビった……やめろよな、その間!』
「え……」
『……心配すんじゃん』
「心配……八雲があたしの??」
『えー、アンタ以外に誰の心配すんだよ』
そんな、心底呆れた……みたいな声出さなくても。
でも……そっか、心配してくれてるんだ。


