『つか泪、俺アンタに会いに行ったんだけど』


「あっ、携帯届けてくれてありがとう!その節はお世話になりました」


『アンタ……爆睡だったけどな』



爆睡……あはは、あれでも一応起きてたんだけどね。

まぁ、頭半分寝てたけど。


「だって、あのお昼の時間帯って、すごい眠いんだもん」


お昼は、あたしの魔の時間で、たいてい日中強い眠気に襲われるのは、この病気の特徴だったりする。

あと少し八雲が来るのが遅ければ、あたしはきっと八雲が来てくれたことにさえ気づかなかっただろうな。

八雲が、言ってた言葉も聞けなかったと思う。



『いやぁ、にしても爆睡しすぎだろ!泪、よく保健室でサボってんのか??』


「さ、サボってるんわけじゃ……」


いや、待てよ……そう言うと後々面倒かな。

じゃあなんで保健室にいるのー?とかなるだろうし。

いっそ、サボってることにしとこうかな。