「んんっ……」
意識が浮上してくると、あたしは重い瞼をゆっくりと持ち上げた。
あぁ、茜色の光が眩しいなぁ……なんて。
ははは、泣きたい……。
「また、やってしまった……」
きっかり4時間眠りこけてしまった。
なんていうか、脱力……。
「あたしの学校生活って……はぁ」
これも、もう何度目の問いだろう。
でも……尽きないんだ。
もっと、普通に……。
友達と話したり、恋をして恋人と登下校したり、帰りにデートしちゃったりさ。
球技大会も、体育祭も、文化祭も……。
ただ、普通にみんなが送ってる高校生活を送りたかった。
それすら、あたしには許されないのかなぁ……。
そんな風に思ったら、負のループにはまったみたいに、悲しくなったあたしは、こっそり泣く。


