「ふふ、美味しいね」
3人、お揃いで頼んだイチゴのショートケーキにフォークを指して、口に運ぶ。
甘い……そして、優しい。
「でしょー!って夕美、あたしにしてはってどういう意味ぃ!? 」
「ぷっ……あははっ」
なんだか……このふたりって、ブレない。
それがおかしくてつい吹き出した。
そんなあたしの顔を見て、顔を見合わせるふたり。
それを不思議に思っていると……。
「やっと笑ったわね、泪」
「そーでないと、ほんっとぉーに調子狂う!」
夕美、環奈……。
もしかして、あたしのためにカフェに連れてきてくれたのかな。
心配、させちゃってたのかもしれない。
「あたしたちは泪の友達でしょ、なんでも相談しなさいね」
「なんか夕美、お母さんみたい……」
しなさいねって……完全にオカンだ。
大人っぽくて、しっかり者の夕美ママ。
そんな夕美に、いつも助けられてた。


