でも、あたしの病気のこと知られちゃった。
普通の子じゃないって、八雲にバレた……。
「どうして、知っちゃったの……」
「え、泪??」
あたしは、カーテンを開けてベッドに腰掛けると、そう声をかけた。
八雲と保住先生は、驚いたようにあたしを見つめる。
「ずっと隠してきたのに……なんで八雲、知っちゃったの」
「悪い、橋本にこの間聞いて……」
「橋本さん……?」
そっか、保健室でたまたま聞いた生徒って、橋本さんのことだったんだ。
「泪の秘密バラさないない代わりに、10秒間ジッとしてろって言われて……そん時キスされた。俺に隙があったのが悪いけど、俺は泪以外なんてありえねーから」
「じゃあ、橋本さんとまだ続いてるってやつは……」
「あんなん、橋本の口から出まかせだ」
あのキスって、そういうことだったんだ……。
八雲が橋本さんとはなんともなくて、むしろあたしのために抵抗出来なかったってこと。
あたしの誤解だったんだと分かってホッとする。
だけど、すぐに襲ってくるのは……過眠症のことを知られたことだった。


